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震災状況

2011/11/18更新

 今回の東日本大震災では、津波等により死者1万5782人と多くの尊い命が奪われ、4086人の方が行方不明となっておられます。(9月11日現在警察庁調べ)

 地震発生時、この地域には、青森・岩手・宮城・福島・千葉・茨城の6県合計で約2万1000人の技能実習生が在籍していましたが(JITCO調べ)、不幸にして2名の実習生が津波により亡くなられました。

  想像を超える緊急事態の中で、自分や家族よりも何よりも技能実習生の安全を優先していただいたという事実を聞かされ、その対応に感銘を受けると同時に我々もまた復興に向けて頑張っていらっしゃる地域の方々と様々な形で関わって行き、できる事から始めたいと考えています。

  震災後、即日中国政府からのチャーター機により6000人以上が帰国しましたが、多くの実習生が再入国の手続きを経て技能実習の継続の為に戻ってきているとの事です。
被災された方々にお見舞いを申し上げますとともに一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

その後にした対応
 さて、中国ではインターネット等で震災後の状況が(特に原発問題)誇大表現で広がり風評被害が蔓延していました。その噂はこれから日本入国予定の人々を足止めするには十分でした。また人生これからという二十歳前後の若者の両親が、その渡航を許すはずが有りませんでした。

 震災から1週間後、我々は各行政基地へ、日本の現状、静岡(受入れ企業所在地)の状況、放射能基準値(静岡県調べ)を逐一報告、配信し、そして家族の皆様への手紙を準備し、新たに家族会を設定しました。

 「我々は現在日本に在住しており、生活をしています。もしまた日本のどこかで万が一同じことが起こってしまっても、中国政府の指示と中国大使館・領事館の指示のもと必ず実習生を守ります。帰国せざるを得ない場合はきちんと帰国させます。

 弊社は日本に支社があり日本に住んでいる中国スタッフとともに皆様のお子様を管理指導教育してまいります。どうか安心して日本に来てください。私達が責任を持って皆さんの息子さんを守ります」
弊社支社長直々にご両親と顔を合わせての面談は、何度も何度も繰り返しお話をして時間と共に落ち着きを取り戻して頂くのを待つしかありませんでした。

 日本入国までの時間は震災から約40日後となり、若干何名かの辞退者があったものの1陣74名が4月、澄み切った青空の大阪港に皆元気に入国してまいりました。

 機械加工、機械組立、機械検査、機械保全の子たちは6ヶ月、鍛造の子たちは9か月の短期研修。まずは日本語講習からの始まりです。

 この1ヶ月間の講習では日本語だけではなく、企業専門用語、企業指示用語、また日本でのマナー、寮規則、交通ルール、消防訓練労働基準法などの法的講習など様々な分野での総合教育を受けることになります。ここでの合宿生活は日本での生活、中国での生活の中でも 初めて親の元から離れての生活!新たな人生の第一歩となるのです。

企業での工数1になるまで
 今回の企業様の人材育成の目標は、主として帰国後現地法人に戻り、現場上がりのリーダーとして育てる事をメインとされています。

 これまで現地での人員の確保、生産ラインの稼働などは順調に進んでいると聞きます。ただ、やはり国慶節や春節時前後におけるワーカーの離職の問題など無きにしもあらずといった所で、労働者の流動性が高くなると経験も人それぞれになり、それを指揮するリーダーも不安定となり、生産は非効率となってきます。そこで、現場も充分熟知したリーダー、会社への忠誠、愛社精神をもって、労働者の流動があっても安定した生産ラインを維持できるよう経験を積ませる事が必要となります。

 今回はモデルケースになるよう学生を面接、採用、日本へ招聘し、実習を通じ基礎から現場教育を行います。日本のモノづくりの現場にて、環境に慣れることによって得る経験、品質管理の視点など、短期間にはなりますが企業カリキュラムに従い一人前になれるよう評価をしていきます。
企業での工数「1」=一人前を得るに至るにはどれくらいの時間がかかるのか?日本語も出国前3カ月から入国後1ヶ月間のたった4カ月間余で覚えた日本語でどこまで現場に対応が可能か?など暗中模索の中、弊社としてもできる限りのサポートをしながらのスタートとなりました。

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